外壁塗膜の現物サンプルによる塗料調色

皆様、はじめまして。本日のブログを担当させて頂きます永田と申します。

私達「調色センター」では、これから本ブログ「調色の達人」にて、日常のさまざまなご依頼のケースや、実際の調色を皆様により解りやすくお伝えできればと考えております。

これから、頑張ってブログにアップロードしてまいりますので、ぜひお付き合いの程、宜しくお願いします(笑)。

さて、今回の調色は近隣の某塗料販売店様より見本持込による依頼です。



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なんと外壁の塗膜をモルタルごろ割ってきたワイルドなサンプル!(驚)。
昔から良くある骨入りリシンの上に水性アクリル塗料が塗られている物でおそらく
艶消しの塗料だと思われ、全く艶が無く汚れもひどい状態でした。



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まずは、淡彩色の調色の場合、ベースとなるホワイトを入れ原色を少しずつ入れていき、
確認をしながら微妙に色目を調整していきます。



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さらに、黄味(今回はオーカー)と黒味(ブラック)を入れて攪拌。
缶の隅は混ざりにくいものムラのないように丁寧にかき混ぜます・・・。



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混ざったところで色の確認。
骨入りの塗料は凹凸がある為角度を変えて入念に確認をします。
黄味、黒味、赤味(オキサイトレッド)を少しずつ添加し攪拌。



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骨入りの確認板に塗って見ると分りやすいです。



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若干、黄味が足りないようなのでエローを少々添加。



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いかがでしょうか?ピッタリと調色できましたね(笑)。



調色の場合、まずまずの出来栄えと思われても、念入りに骨入りの確認板にも塗って見る必要があります。なぜなら、塗装する物によって地色の関係もあり、同じ色なのに多少違って見えるからなんですよね。

実は、これが調色において最も難しい問題の一つなんです(苦笑)。

故に「調色センター」では、受注する際に色・艶・塗料の種類は勿論のこと
素材は何に塗装するのか、どのような製品となるのか、完成した製品はどのように使用されるか(外部または内部)など、情報提供をお願いする場合がございます。

それはお客さまの求めてられておられるスペックをクリアし、尚且つ塗料の持つ性能を発揮させながら、塗装業者様またその先に居られるユーザー様に喜んで頂きたいという私たちの想いからなのです。

今回の調色は、現物見本の色サンプルからでしたが、「調色センター」では、あらゆる現物の色見本サンプルがあれば、その色見本をベースにしてご希望の塗料色をお作りすることが可能です。ぜひ、私達「調色センター」へお気軽にご相談ください。

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