世界ブランドメーカーのショップ陳列棚用カラーサンプル調色 パートⅡ

本日のブログ担当は永田でございます。

しばらくブログの更新がご無沙汰いたしておりましたが、また頑張って皆様の参考になる様、調色事例を発信してまいりたいと思います!(笑)

さて、今回のご依頼は、以前にも有りました皮のバッグや財布などで有名なアメリカのブランド『COACH』の陳列棚のパートⅡでございます。

今回は、なんと茶色い板!(驚)。
しかし、ただの茶色い板ではございません。(前回と同じ流れ・・・苦笑;)
今回のブラウンは同じ塗料をフラットな仕上がりと木目のように見せた仕上がりにするという正に調色職人と塗装職人との『技』のコラボレーションなのです!



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2パターンの仕上げとなるのでサンプル板もそれぞれ頂きました。



*それぞれ同じ塗料を塗装しているのですが、仕上げによって色、艶、共に異なって見える物なのです。



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艶の指定が30グロス(3分艶有)ということなのでまずはフラットベース(ツヤ消し剤)を
25%を投入します。



調色が仕上がった塗料にフラットベース(ツヤ消し剤)を添加して艶調整をする場合と今回のようにフラットベース(ツヤ消し剤)を先に入れる場合がありますが、塗料の種類や色合い、調色量やフラットベース(ツヤ消し剤)の添加量などの状況により使い分けます。



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続いてオキサイトレッド、ブラックを投入!
今回の調色はこの二色が主で双方の添加量で大まかな色だしが出来るであろう。



色の確認!
中央部分のツヤが出て乾燥してないように見えますが、ちゃんと乾燥させてから確認していますよ。もちろん・・・(苦笑;)



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ナイスな具合に出ていますが、鮮やかすぎるかな・・・



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ホワイトを添加し少しぼかしてやりましょう!



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ブリキ板に吹いて確認します!



※ツヤ調整などが有る場合は特に吹き合わせでの確認が必要です。



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初登場!「膜圧計」で確認して見ましょう。
30グロス(3分艶有)の指定なので、お見事!



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フラットな見本(左)と木目の見本(右)に合わせてみました。
同色なのにこんなに違って見えるのです。



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今回も調色は見事に完成!



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またまた見学させて頂きました。
フラット仕上げ(左)と木目の仕上げ(右)



調色職人と塗装職人との見事な『技』のコラボレーション!
塗料というのは半製品です。調色職人の手により調色された塗料を塗装職人の手により塗装せれて我々が日常使用する製品となるのです。
即ち、常にコラボレーション!なのです。(笑;)


「調色センター」では、上記のような独自のブランド指定カラーに合わせた塗料調色はもちろん、繊細な仕上がりが要求されるシビアな艶調整・指定など、ハイレベルな調色依頼にも全てご対応いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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