2011年12月アーカイブ

自転車の色に合わせての調色

今回もまたまたホームページをご覧になってのお問い合わせです。

「自転車を塗りたいのですが少量の調色はできますか?」といった内容でした。
 
*弊社では見本を頂ければ1㎏から調色しております。

その日の午後には見本をご持参頂きました。
お話を聞いてびっくり!あるんですねぇ~ いろいろな世界にビンテージが・・・(笑)
ヨーロッパから輸入した自転車の部品という事でした。

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これはどうやらフロントホークのようですねぇ
写真では分かりづらいですがブルーメタリック!
メタリックは角度により色が異なって見えるのです。
写真左から右へ徐々に明るくなっているのが分かるかと思います。


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高級感のある仕上がりをご希望でしたので
高耐候性で豪華な仕上がりが得られる車両用塗料『ハイロックDX』でご注文
http://www2.rockpaint.co.jp/home_j/products/car/product/uwanuri/highrockdx.html


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今回は自転車の塗装ですので弊社での一番小さな容量1kgで調色
量が少ないほど調色作業は難しくなるんですよ~(苦笑;)


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まずは色確認!おやおやぁ~ ちょっと濃いですなぁ
こんな事もあるので色出しは少な目の量からスタートし
ある程度近い色が出てきたら量を考えながらと色の微調整を
して行くのです。


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今回はこのロイヤルブルーとメタリックベースを使って調色で作業を進めています。


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丸いパイプに近い見本ですので丸みに合せての確認も怠りません。


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今回使用のハイロックDXは2液型(4:1)のウレタン樹脂塗料です。
主剤と硬化剤の比率4:1とは重量比なのでデジタルスケールで正確に計量します。http://www2.rockpaint.co.jp/home_j/products/car/product/uwanuri/highrockdx.html

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最終的な色確認は硬化剤を添加して吹き合わせで確認します。


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素晴らしい出来上がり!
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スカして(角度をつけて斜めから)見てもしっかり合ってますねぇ

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詰替えてラベルを張って出来上がり!!


『古き良き時代』の自転車が美しく化粧を施され
風を切って街を駆け抜けて行く姿が目に浮かびます。


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愛車のカラーに合せての調色

今回はホームページをご覧になった一般のお客様からのご依頼!

「車の色に合わせて少量の調色が出来ますか?」との電話でのお問い合わせを頂きました。
部品を外してご持参頂けるとの事でした。

後日、ご来社頂きお話を聞かせて頂きました。
ご持参頂いた部品はイギリスの産んだ歴史に残る名大衆車で40年にも渡り世界中で愛されたあの「MINI」のオーバーフェンダーでした。

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最近、よく街で見かける「BMWミニ」ではなく「クラッシックミニ」の物でこのフェンダーを
取り外しボルト穴を埋めて塗装されるとのでした。


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パテ埋めから下地調整、上塗りまでご自分達でされるそうで環境や設備、作業性の問題から
速乾で作業性にすぐれた高級アクリルラッカー(一液型)で2kgのご注文となりました。 href="http://www2.rockpaint.co.jp/home_j/products/car/product/uwanuri/corock.html">http://www2.rockpaint.co.jp/home_j/products/car/product/uwanuri/corock.html


グリーン系の調色の場合色によってエローとブルーを使用する場合とファーストグリーンなどのグリーン系の原色を使用して調色する場合があります。
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2kgと言うとこんな量「MINI」だとこんな量で全塗装出来ちゃうんですねぇ~
写真のせいかデカいバケツの様にも見えますが・・・(苦笑;)

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近づいた所で色確認。まだちょっと薄目かなぁ~


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青味を足して調節します。


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おおっ! なかなか良いんじゃないですかぁ


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自動車の塗装はスプレーガンを使用してのスプレー塗装
最終確認はスプレーで吹いて色確認します。


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今回も見事な出来栄え!


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完成致しました!(笑)

今回、調色したグリーン系の色は条件等色しやすい為,太陽光や電球などいくつかの光源で色確認
をする事が必用です。

*条件等色(メタメリズム)・・・違う色同士が、一定の照明の下などの特定の条件下では、同じ色に見えることを称し条件等色という。昼光の下では同じ色に見える二つの色が、蛍光ランプの下では異なって見えたり、オレンジ色の単色光の色と赤色の単色光と黄色の単色光を混合した色とが同じ色に見える場合もある。


私も以前、1970代前半の英国車を所有していた事もあり古い車が好きでお客様と車の話で盛り上がってしまいました(笑)
今回のお客様が車を仕上げて写真を送って下さるとの事でした。
MK-1やマーコスの様な、よりクラシカルな雰囲気となるのでしょう。
またご紹介します。 お楽しみに!

英国車に限らず何だかいいんですよねぇ~
あの時代の車って・・・(羨)

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